競艇は多くのファンに愛される公営競技。

その歴史の中では一部の「問題児」と呼ばれる選手たちが不祥事を起こし、業界全体に大きな影響を与えた方がいます。

本記事では、競艇界で発生した代表的な不祥事の実例と詳細、競艇界の処分制度、問題児と呼ばれる選手の特徴や背景、業界の対応策、そしてファンの疑問への回答調査。

実例や問題児の特徴などを深く追求しています。

クリーンな競艇界を維持するために何が行われ、私たちファンに何をすることができるのか。

ぜひ、最後までご覧ください。

問題児とされる競艇選手の実例

まず、競艇界で過去に問題を起こした選手の具体的な事例を紹介します。

八百長(レースの不正操作)や違法な賭博行為、暴力事件など、様々な不祥事が報じられました。

それぞれの事件の経緯や発覚のきっかけ、業界への影響を見てみましょう。

八百長事件:西川昌希選手

競艇史上最大級の不祥事とされるのが、西川昌希元選手によるレース八百長事件です。

2016年頃から約3年半にわたりレース結果を故意に操作し、親戚と共謀して総額3億円以上もの不正利益を得ていたことが発覚しました​。

西川元選手は選手用宿舎に禁止されている通信機器を密かに持ち込み、外部の親戚に着順操作の指示を出していました​。

例えば、自身が1号艇(本来有利な枠)で出走するレースでは、あえて1着を避けてゴールし高配当を演出、それを親戚が舟券購入して利益を得るという手口です​。

2019年7月のびわこ競艇場のレースで不自然な減速をしたことで疑惑が高まり、名古屋地検の捜査により八百長が立証されました。​

西川元選手は2019年9月に引退し、2020年1月にモーターボート競走法違反容疑で逮捕されています​

この事件は競艇史上まれに見る大事件であり、ファンの信頼を大きく損ねました​。

違法行為・金銭不正:給付金不正受給問題

不正はレースだけに留まりません。

新型コロナウイルス対策の持続化給付金を競艇選手211名が不正に受給していたことも明るみに出ています​。

本来この給付金はコロナ禍で収入が減少した事業者向けですが、競艇選手たちはフライングによる斡旋停止や私傷病欠場で収入が減ったケースをコロナの影響と偽り申請​。

中には年収3,000万円を超えるA1級トップレーサーまで含まれ、発覚した際には「モラルが欠如している」と大問題になりました​

社会的に困っている人がいる中で、競艇界を牽引するようなスター選手までが不正に公的資金を得ていた事実に、ファンや世間からの競艇界への信用は大きく低下しました​。

トップレーサーの規約違反:峰竜太選手

 

現役トップスターである峰竜太選手も、不用意な行動で処分を受けた例です。

2022年、峰選手は自身が主催するオンラインゲームイベントのスポンサーに競艇予想屋(ボートレースの情報提供者)を募りました。

その際、「ジェイソン先生」と名乗る予想販売者が協賛に名乗り出たことに対し、峰選手は自らSNS上で感謝の告知をしてしまいます​。

選手が予想屋と繋がりを持つこと自体が競艇の規約違反であり、八百長を疑われかねない行為です​。

峰選手は後にツイートを削除し協賛も断りましたが時すでに遅く、4か月間の出場停止処分が下りました​。

それ以前にも峰選手は、ファンから大量の郵送用レターパックを提供させるプレゼント企画を行い問題視されたり、SNS上で挑発的な発言や他者とのDM公開など不適切な言動が度々。

実力はトップクラスでもその言動で評価を下げる場面が見られました。

暴力事件:重成一人選手

レース外の私生活で起こした事件も、競艇界に影を落としました。

SG優勝歴もある重成一人選手は、2020年3月に自宅で妻に暴力を振るった容疑で逮捕されています​。

口論の末に妻の背中を拳で一度殴ったと本人も容疑を認めました​。

競艇の直接の不正ではないものの、社会的な犯罪行為として重く受け止められ、重成選手には15ヶ月間の出場停止処分が科されました​

ファンからの信頼も失墜し、長期間レースから姿を消す事態となりました。

2. 競艇界の処分制度

競艇界では、不正行為や違反行為に対して厳格な処分制度が設けられています。

違反の種類に応じて警告や罰金といった軽いものから、出場停止(斡旋停止)や永久追放に至るまで段階的な処分があります。​

以下に主要な処分の種類と、その具体的内容や過去の適用例を説明します。

 

警告・注意

比較的軽微な規則違反(例えば検艇場での軽度のマナー違反など)の場合、公式に注意勧告や警告が与える

これは選手への戒告で、記録上残りますが即座に出場が停止されるものではない

罰金

違反内容によっては罰金が科されることがある

例えば減量規定違反や検査での不備など、競走会の規則に違反した場合には、数万円から数十万円規模の科料が選手に課せられる

出場停止

一定期間レースへの出場を禁じる処分

斡旋停止とも呼ばれ、期間中は一切の公式戦に参加できません。

処分期間は違反の重大さによって様々で、数週間から数ヶ月、場合によっては1年以上に及ぶこともある

級別降格・登録抹消

違反によっては選手の級(ランク)を降格させる処分

A1級だった選手が次期級別でB級に降格されるなど、ペナルティとして成績評価に反映されることがある

永久追放

競艇界で最も重い処分が永久追放です​

これは競艇選手としての資格を永久に剥奪するもので、一度この処分を受けると二度と競艇の公式レースに復帰できない
 
具体的には八百長の関与、極めて悪質な整備規程違反、性犯罪などの女性問題、暴力事件、その他の重大犯罪といった行為が該当
 

処分の厳しさは年々増しており、競艇界は不正行為に対して極めて厳格な態度を取っています。

競艇の歴史上、永久追放となった選手が復帰した前例は一人もいない」とも言われ​、競技の公正さを守るためには断固とした措置が講じられているのです。

軽い気持ちの違反でも最終的に選手生命を断たれる可能性があるため、現役選手たちは強い緊張感をもって日々の行動規範を守ることが求められています。

3. 問題児と呼ばれる選手の特徴と背景

不祥事を起こす競艇選手には、いくつか共通する傾向や背景が指摘されています。

実力や成績に恵まれながら問題行動で評価を落としてしまうケースも多く、なぜそうした「問題児」が生まれてしまうのか、その特徴と背景を探ります。

トップクラスの実力者が多い

皮肉なことに、問題を起こす選手の中にはA1級などトップクラスの実力者が少なくありません。

西川昌希元選手も事件発覚前はA級の有力レーサーでしたし​、峰竜太選手は言うまでもなくSG常連のトップスターです​。

高い技術と知名度を持つがゆえに油断や慢心が生じたり、得られる賞金額が大きいことで金銭感覚が麻痺してしまうといった側面が指摘されています。

実際、持続化給付金の不正受給問題では年収数千万円規模のスター選手たちが平然と不正に手を染めており​、「常識的に考えれば分かるはずのことが分からなくなっている選手も多いのでは」との見方もあることは事実。​

栄光と高収入の影で、モラル面のブレーキが緩みがちになる点は競艇界の課題と言えるでしょう。

金銭トラブルやギャンブル依存

背景にはお金にまつわる問題を抱えているケースもあります。

西川昌希選手の場合、幼少期から暴力団関係者の環境で育ち中学時代には賭博にのめり込むなどギャンブル依存の傾向があったと報じられています​。

プロのレーサーとなってからも賭博癖は直らず、いくら高額賞金を稼いでも借金は増え続け、総額2億円を超える借金まで背負ってしまったといいます​。

こうした金銭的追い詰められ状況が、彼に八百長という犯罪行為を選ばせた大きな要因でした​。

このように、選手個人の経済的・精神的な問題(浪費癖や借金、依存症など)が不正の温床になるケースがあります。

競艇選手は若くして高収入を得るため金銭管理が甘くなりがちとも言われ、そうした素地にギャンブル依存や浪費癖が加わると問題行動に繋がりやすいようです。

ハラスメントや過去の環境

 選手本人の性格以外に、競艇界の環境要因も無視できません。

競艇選手の養成所(旧名人の「やまと学校」)は1年間の全寮制で厳しい生活を課すことで知られますが、その中でかつて行き過ぎた体罰やいじめが問題になったことがあります。

2019年には元訓練生が教官から暴行を受け重傷を負ったと告発し、暴力的指導が一部で認められました​。

古い体育会系の伝統からくる上下関係の圧力や、派閥争いによるいじめも存在すると言われています​。

実際、2022年には中堅選手の中村亮太選手が「デビュー時から長年にわたり集団いじめを受けてきた」とSNS上で告発し、大きな波紋を呼びました​。

彼自身にも一部で八百長疑惑がかけられたものの、むしろ競艇界に蔓延る暴力・脅迫の実態を暴露する形となっています​。

このように閉鎖的で特殊な人間関係の中で精神的ストレスを抱えた結果、問題行動に走ったり規範意識が希薄化する可能性も指摘されています。

業界の対応とルール強化

相次ぐ不祥事を受けて、競艇界(日本モーターボート競走会や各競走場、施行者団体)は信頼回復と再発防止のために様々な対応策を打ち出しています。

通信機器の持ち込み禁止徹底や教育プログラムの強化など、ルールの厳格化と運用改善が進められてきました。

その主な取り組みを紹介します。

通信機器持ち込み禁止の徹底強化

西川昌希元選手の八百長事件では、選手宿舎にスマートフォンを持ち込んで外部と連絡を取れたこと自体が大きな問題となりました​。

この反省から、競艇界は通信規制を一段と強化しています。全てのボートレース場の選手宿舎にゲート型金属探知機を設置し、入退室時の持ち物検査を厳格化​。

更に、宿舎内で電波を遮断する携帯電話抑止装置(妨害電波装置)も導入されました​。

抜き打ちの荷物検査やボディチェックも強化されており、選手はレース開催期間中一切の通信手段を断たれる厳しい管理下に置かれています​。

この取り締まり強化により、少なくとも宿舎内で外部と連絡を取り不正を企てることは難しくなったとされています。

モラル・コンプライアンス教育の徹底

 不祥事の続発に対し、選手教育の見直しも図られています。

競艇選手の養成所では元々「礼節」を重んじる精神教育や法規・規則の履修が行われていますが​、近年の事態を受けてモラルとコンプライアンスに関する教育を一層強化する方針が取られました​。

具体的には、養成訓練生や現役選手を対象とした研修プログラムで倫理講習の時間を増やし、選手とその家族を交えた「ふれあい研修会」等で法令順守と社会規範の徹底を図る取り組みが行われています​。

また選手の私生活上の問題を早期に察知するため、相談窓口(フリーダイヤル)の周知や、競走会の公正指導員による定期的なヒアリング(面談)の拡充などの施策も実施されています​

これにより、選手が悩みやトラブルを抱え込んで不正に走る前に支援できる体制づくりを目指しています。

監視体制・情報収集の強化

八百長などの兆候をいち早く察知するために、レースや選手の監視体制も強められています。

競走会は審判業務や検査業務の厳格化に加え、ネット上の情報収集にも力を入れるようになりました​。

​西川元選手の件ではファンの間で「怪しいレース」が噂されていた経緯があり​、SNSや掲示板で八百長疑惑が囁かれたレースについて競走会が積極的に調査・注視することで不正の抑止に努める方針が示されています​。

具体的には、不自然なオッズ変動や投票パターンが見られた場合に精査を行い、必要に応じて選手へ聴取や調査を行うといった対応が取られています。

また、関係者以外立入禁止区域での見学時の監視強化(報道関係者やイベント来訪者にも通信機器使用禁止を徹底)など、外部から選手への不正な働きかけを防ぐ措置も強化されました​。

組織的な再発防止策と外部からの指摘

 競艇を統括する日本モーターボート競走会は2020年2月、不祥事再発防止策に関する記者会見を開き、一連の対策を公式に発表しました。​

そこでは上記の管理体制見直しや教育強化に加え、「内部規律の甘さ」「情報収集不足」を課題とする分析が示され​、倫理規程の整備や検査員増員など組織全体で取り組む改善策が表明されています​。

また監督官庁である国土交通省も度重なる不祥事を重く見ており、2023年には競艇の全レース業務停止(開催中止)も検討するよう伝えるなど異例の厳しい姿勢を示しました​

このように外部からも強いプレッシャーがかかったことで、競艇界はこれまで以上にクリーンな運営に本腰を入れざるを得なくなっています。

イメージ回復への努力

 不祥事で傷ついたイメージを回復するため、業界としての情報発信やファンへの説明責任も果たそうとしています。

重大事案の発生時には公式サイトや記者会見で経緯説明と謝罪を行い、処分内容も公表して透明性を確保。

さらに、大会ごとに「クリーン杯」など冠レース名でクリーン推進を掲げたり、選手会主体でのボランティア活動や地域貢献をPRするなど、競艇=クリーンなスポーツという印象づくりにも努めています。

加えて、ファンとの健全な交流を図るイベントや、依存症対策キャンペーンなども展開し、公営競技としての社会的責任を果たす姿勢をアピール。​

こうした積み重ねにより、「もう不祥事は起こさない」「健全に楽しめる競艇」を目指す取り組みが進んでいるのです。

このように、競艇界は過去の反省を踏まえてルールを厳しくし、選手の意識改革と不正防止策の徹底に取り組んでいます。

もちろん完全な再発防止は容易ではありませんが、一度失われたファンの信頼を取り戻すために業界一丸となって努力していることは確かです。

 まとめ

競艇界の過去の不祥事とその対応策について見てきました。

不正や問題行動は一部の心ない選手によるものであり、大多数の選手は日々真摯にレースと向き合っています。

しかし、一度大きなスキャンダルが起こればファンの信頼は大きく揺らぎ、競艇そのものの魅力が損なわれてしまいます​。

そうした事態を二度と起こさないために、競艇界全体でクリーンな環境を維持していくことが不可欠です。

ファンとして競艇を楽しむためにできることは、何より競技を健全に応援する姿勢を持つこと。

具体的には、公正なレース運営を信頼しつつ、万一怪しい動きや噂を目にしたときは過度に煽らず冷静に見守ること、そして不正を助長するような行為(には決して加担しないことです。

また、選手に対してSNS等で誹謗中傷や圧力をかけるのではなく、フェアなパフォーマンスを期待する建設的な声援を送りましょう。

ファンの公正を求める声は、業界への健全なプレッシャーとなり得ます​し、同時に選手にとっては自浄作用を促す原動力にもなります。

競艇運営側には、引き続き厳正なルール運用と選手教育の徹底、そして透明性ある情報発信を求めたいところです。

不祥事に対しては迅速かつ厳格な対応を行い、悪質な行為は排除する一方で、更生の余地がある場合はしっかり再指導して再発を防ぐといったメリハリも重要でしょう。

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