競艇選手の年収はいくら？年収ランキングトップ3を大公開！

皆さんは、競艇選手がどれくらいの年収をもらっているかご存知ですか？

数億円、数千万円など思う方もいれば、数百万円なんて思う方もいることでしょう。

そこで、この記事では、そんな競艇選手の年収ランキングだけでなく、収入の仕組み、競艇選手の平均年収、競艇選手の収入の仕組みなどについて深く解説しています。

ぜひ、最後までご覧ください。

トップ競艇選手の年収ランキング

ここでは直近の賞金ランキングの例として、2024年の年間獲得賞金ランキング上位選手を紹介します​。

以下のテーブルにまとめました。

1位　毒島 誠(A1級)	約2億4,000万円
2位　馬場貴也(A1級)	約1億8,000万円
3位　桐生順平(A1級)	約1億7,100万円​

2024年は毒島誠選手が年間賞金約2億4,000万円を獲得し、見事「賞金王」となりました​。

毒島選手はこの年のSGグランプリを優勝し、一気に高額賞金を手にしています。

同じく馬場貴也選手も僅差の賞金額で2位につけ、トップ2名が突出して1億8千万円超を稼いだ年でした​。

3位の桐生順平選手も約1億7千万円と、1億円超えを達成しています。

トップクラスの選手にとって、年収1億円超えは現実的な目標と言えるでしょう​。

競艇選手の年収はどのくらい？

競艇選手の平均年収は約1,800万円です​。

これは日本の平均年収と比べても非常に高額で、プロスポーツ選手の中でもトップクラスの水準です。

あくまで“平均”なので実際の収入には大きな幅があります。

トップクラスのレーサーともなると年間で1億円を超える賞金を稼ぐこともあります。​

一方、新人など最低ランクの選手では年収500万円前後にとどまるケースもあり​、競艇選手の収入はピンからキリまで幅広いと言えるでしょう。

競艇選手の収入の仕組み

競艇選手の収入はレースの賞金が基本です。

一般的な企業のような月給やボーナスはなく、着順に応じた賞金で収入を得る仕組み​。

レースごとに順位に応じた賞金が支払われ、成績が良いほど多くの賞金を獲得できます。また、レースに出場すれば出走手当などの各種手当も支給されます​。

こうした賞金と手当の合計が競艇選手の収入となり、レースに出ない期間は基本的に収入がありません。

レースのグレード（格）によって賞金額は大きく異なります。

競艇には一般戦からG3、G2、G1、そして最高格のSG（スペシャルグレード）まで段階があり、グレードが高いほど賞金も高額です。

以下にまとめました。

	賞金
SG(グランプリ)	約1億1千万円
SG	約2,000~4,200万円
G1	約630~1,700万円
G2	約490万円
G3	約110万円

年間最大のレースであるSG「グランプリ」（賞金王決定戦）の優勝賞金は1億1千万円にも達します​。

その他のSG競走でも優勝賞金は2,000万～4,200万円程度、G1競走でも630万～1,700万円ほどが優勝賞金として用意されています​。

そのため、ビッグレースで優勝すれば一度に数千万円規模の収入を得ることも可能です。公式発表によれば、こうした高額賞金の影響もあり競艇選手の平均年収は約1,900万円にのぼるとのことです​。

一方で、小さな一般戦のレースでは優勝賞金が数十万円～数百万円程度にとどまることもあります。

着順下位の場合や予選敗退の場合は賞金もわずかです。

それでも最低限の出走手当は支給されるため、たとえ最下位でも全くの無収入ということはありません。

ただし、フライングや出遅れなど重大な違反で一定期間出場停止になると、その間は賞金も手当も得られず収入ゼロとなってしまいます。

このように、競艇選手の収入はレースの結果次第であり、安定した収入が保証されているわけではないことを覚えておきましょう。

競艇選手の平均年収（ランク別の収入差）

競艇選手は成績に応じてA1級～B2級の4つのランク（階級）に分類されます（通常、半年ごとに級が見直されます）。ランクごとに出場できるレースの格や回数が変わるため、ランク別の平均年収にも大きな差があります​。

級別ごとの平均年収はおおよそ以下の通りです​。

	平均年収
A1級(トップランク)	約3,000万円
A2級	約1,800万円
B1級	約1,100万円
B2級	約500万円

ご覧の通り、トップクラスのA1級と新人も多いB2級とでは平均でも約6倍もの年収差があります。

A1級に在籍できるのは上位約20%程度の限られた選手だけで、その平均年収は突出。

A1級の選手は年間を通じて多くの大レースに出場できるため賞金獲得のチャンスが多く、また実力も高いため安定して上位入賞しやすいことが高収入の要因です。

一方、B2級の選手は出場できるレースも限られ賞金額も小さいため、平均年収は比較的低くなります。

このように競艇選手の収入はランクによって大きく異なり、実力次第で収入を大きく伸ばすことができる世界だと言えるでしょう。

競艇選手の収入を決める要因

競艇選手の年収は個々の実力と実績によって大きく左右されます。具体的に、収入に影響を与える主な要因は次の通りです。

レースの種類	・出場するレースの格が収入を大きく左右する ・SGやG1といった高額賞金のレースで優勝・上位入賞すれば一度に得られる賞金が非常に大きくなる​
階級（級別ランク）	・階級によって出場できるレースや年間の出走機会が異なる ・A1級であれば主要なG1やプレミアムGなどにも積極的に参戦でき、賞金獲得のチャンスが多くなる
出走回数	・年間にどれだけ多くレースに出場できるかも収入を左右される ・ ・A1級の選手は月に約15日ほどレースに出場し​年間では100日以上も実戦を走ることがある B2級の選手は月8日程度
レースでの成績	・レースでの順位そのものが賞金額を決定 ・優勝すればそのレースの最高額賞金が得られますし、予選敗退に終わればごくわずかな賞金しか得られない また、同じ優勝でもSG優勝と一般戦優勝では桁違いの差がある
コンディションとペナルティ	・選手生命や年間収入に影響する要因として、ケガや病気による長期欠場、そしてフライング(F)や出遅れ(L)による出場停止処分も挙げられる ・トップレーサーでも年に複数回フライングをしてしまうと一気に賞金ランキングが下がることもある

このように、競艇選手の収入は「どの舞台でどれだけ勝てるか」で決まります。

才能や努力はもちろん、運や環境要因も絡むシビアな世界ですが、その分夢のある世界とも言えるでしょう。

競艇選手になるには？

高額賞金も魅力的な競艇選手ですが、なるためには厳しい競争を勝ち抜く必要があります。競艇選手になるまでの主なステップを見てみましょう。

 

1.応募資格を満たす	競艇選手になるにはまずボートレーサー養成所（旧名称：やまと競艇学校）への入学試験に合格しなければならない。 受験資格として年齢15歳以上30歳未満であること​
2.養成所の入所試験を受ける	養成所の試験は競争率が高く、筆記（学科）試験・体力試験・適性試験などが課される
3.養成所で1年間訓練を受ける	厳しい試験を突破し養成所に入所できたら、約1年間の全寮制訓練が待っている
4.国家試験に合格しデビュー	養成所の課程を修了すると、最後に**ボートレーサー資格認定試験（国家試験）を受ける

以上が競艇選手になるまでの大まかな流れです。

試験に無事合格すれば晴れてプロの競艇選手（ボートレーサー）として登録されます。

デビュー後はB2級からのスタートとなり、各地のレースに徐々に斡旋され実戦経験を積んでいきます。

新人といえどもデビュー直後から賞金を懸けた真剣勝負の世界です。ここからは自らのレース成績でランクを上げ、トップレーサーへの道を歩んでいくことになります。

養成所への競争倍率は10倍前後とも言われ、入所自体が非常に狭き門です。

また訓練課程も過酷で脱落者も出ます。

しかし、その関門を突破してプロになれば、年収数千万円も夢ではない世界が待っています。

競艇選手は公営競技のプロアスリートでありながら学歴不問・若くして高収入を狙える点で人気の職業でもあります。

興味のある方は是非ボートレーサー養成所の募集要項をチェックしてみてください​。

FAQ（よくある質問）

競艇選手の年収についてよくある質門を5つピックアップしました。

ぜひ、参考にしてみて下さい。

競艇選手には月給やボーナスなどの固定給はありますか

 いいえ。競艇選手には会社員のような固定給や賞与はなく、レースの賞金と手当が収入の全てです​

したがって、レースに出場しなければ収入はゼロになります。

各選手は自営業者のような立場で、自分の成績によってのみ稼ぎが生まれる仕組みです。

 

競艇選手は副業やアルバイトをしてもいいのでしょうか

はい、可能です。競艇選手は公務員ではなく個人事業主扱いなので、レースに出ていない時間であれば副業は自由とされています​。

実際、収入が安定しないB級選手の中には生活のためアルバイトに汗を流す人もいます​。

ただし、一流選手になるとレーススケジュールも多忙でトレーニングも欠かせないため、副業の余裕はほとんどないようです。

 

女性の競艇選手も男性と同じくらい稼げますか？

 ポテンシャルがあれば女性レーサーでも男性レーサーぐらい稼ぐことはできます。

競艇は男女混合で実力が拮抗すれば女性でもSG優勝が可能な競技です。

実際に女子選手でも年間賞金ランキングでトップ20前後に入る人も出てきています。

例えば遠藤エミ選手は2022年に約7,244万円もの賞金を獲得しました​。

これはその年の全選手中でも15位前後に相当する額で、女性でもトップクラスなら男性に劣らない高収入を得られることが証明されています。

 

年間で1億円以上稼ぐ競艇選手はどのくらいいるのですか？

年度にもよりますが、毎年数名ほどのトップレーサーが年収1億円の大台を超えます。

たとえば2024年では、前述の通り毒島 誠が2億円台と馬場貴也選手と12名ほどが1億台を記録しました。

概ね賞金ランキングのトップ15前後に入る選手が1億円を超える年が多いです​。

それだけ稼ぐにはSGタイトルの獲得がほぼ必須であり、トップクラスの実力と運に恵まれた一握りの選手だけが到達できるゾーンと言えるでしょう。

 

競艇選手は引退後に年金や退職金のようなものはありますか？

公営競技の選手にはサラリーマンのような退職金制度や企業年金は基本的にありません。た

だし、長年活躍した選手には功労表彰など名誉的な待遇はあります。

また競艇選手は個人事業主ですので、自分で積み立てて国民年金や厚生年金基金等に加入する形になります。

引退後は指導者（コーチ）になったり、解説者やタレント活動を行うケースもありますが、それも本人の希望と実績次第です。

つまり、現役時代に稼いだ賞金がそのまま生涯の蓄えとなる場合が多いので、トップ選手ほど引退後も経済的に余裕を持ちやすいと言えます。

まとめ

競艇選手の年収について、仕組みや実態を解説してきました。

平均約1,800～1,900万円という高収入ながら、その裏には実力勝負の厳しさがあり、勝てば天国・負ければ無収入というシビアな世界です。

トップレーサーになれば年収1億円超えも夢ではありませんが、その座に登りつめるには並々ならぬ努力と才能が必要です。

一方で、たとえ下位のランクでも安定して数百万円の収入は得られるため、努力次第で生活基盤を築ける職業でもあります。

初心者の方は、まずは実際のレースで選手たちがどのように戦っているか注目してみると良いでしょう。

レースのグレードや優勝賞金額にも注目しながら観戦すると、「この優勝で○○万円稼ぐのか！」といった楽しみ方もできることを覚えておきましょう。